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Tutor Japan · 保護者向けガイド

インターナショナルスクール用語集

東京・横浜のインターナショナルスクールへの入学を検討するご家庭のために、出願前に知っておきたい用語をカテゴリ別にまとめました。学校ごとに用語の使い方や制度の細部が異なるため、最終的には必ず各校の公式情報でご確認ください。

最終更新日 2026年8月10日

1. カリキュラム・資格

IB(International Baccalaureate/国際バカロレア)

スイス・ジュネーブの国際バカロレア機構(IBO)が提供する国際的な教育プログラムの総称。年齢に応じてPYP(3〜12歳)、MYP(11〜16歳)、DP(16〜19歳)、CP(キャリア関連)の4プログラムがあります。探究型の学習と国際的な視野の育成を重視し、最終段階のDPの成績は世界の大学入学審査で広く利用されます。学校がIBを名乗るにはIBOの認定(authorization)が必要です。

IBワールドスクール(IB World School)— authorizationとaccreditationの違い

IBOの審査を経て、IBプログラムの提供を正式に認められた(authorized)学校の呼称。認定はプログラム単位で行われるため、「PYPのみ認定」「DPまで一貫認定」など学校により範囲が異なります。準備段階の学校は「候補校(Candidate School)」と呼ばれます。なお、これはIBという教育課程の実施許可であり、学校運営全体の質を第三者が評価する「認定(accreditation、CIS・WASCなど)」とは別の仕組みです。両方を持つ学校も多くあります。

PYP(Primary Years Programme/初等教育プログラム)

IBの3〜12歳向けプログラム。教科の枠を越えたテーマ(「私たちは誰なのか」など6つ)を軸に、子どもが問いを立てて調べる探究型の学習を行います。試験による評価ではなく、日々の観察やポートフォリオ、最終学年の発表(Exhibition)などで学びを見取ります。幼稚園段階からPYPを導入している学校も多く、幼児期の入学を検討する家庭が最初に出会うIBプログラムです。

MYP(Middle Years Programme/中等教育プログラム)

IBの11〜16歳向けプログラム。8教科群を学びながら、実社会と結びつけた学際的な学習や個人プロジェクトに取り組みます。日本の中学〜高校1年程度に相当する時期をカバーし、修了後はDPに接続するのが一般的です。学校によってはMYPの代わりにIGCSE(英国系資格)を採用し、その後DPに接続する「ハイブリッド型」もあります。

DP(Diploma Programme/ディプロマプログラム)

IBの16〜19歳向け、大学進学準備の2年間プログラム。6教科に加え、課題論文(EE)、知の理論(TOK)、課外活動(CAS)が必修です。最終成績は45点満点で評価され、その成績は英国・米国・日本を含む世界中の大学出願に使えます。日本でもDPスコアを利用できる大学入試枠が広がっており、進学先を一国に絞らない家庭に適した設計です。

CP(Career-related Programme/キャリア関連プログラム)

IBの16〜19歳向けプログラムのひとつで、DP科目の一部と職業関連学習を組み合わせたもの。実務・専門分野への進路を視野に入れた設計で、提供校はDPに比べると少数です。学校見学の際に「DPとCPのどちらを提供しているか」を確認する場面で登場する用語です。

IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)

英国系カリキュラムで14〜16歳(Year 10–11)が受験する国際版の中等教育修了資格。ケンブリッジ国際(CAIE)やピアソン・エデクセルなどの試験団体が提供し、教科ごとに試験を受けてA*〜Gなどの成績がつきます。修了後はA-LevelやIB DPに進むのが標準的な流れです。英国本国のGCSEに対し、国際校向けに設計されたのがIGCSEです。

GCSE(General Certificate of Secondary Education)

英国本国の中等教育修了資格。イングランド等の学校でYear 11修了時に受験します。海外のブリティッシュスクールでは、国際版であるIGCSEを採用するのが一般的なため、日本の学校案内で見かけるのはほとんどが「IGCSE」の表記です。両者は制度上ほぼ同等に扱われますが、試験範囲や評価方式に細かな違いがあります。

A-Level(GCE Advanced Level)

英国系の大学進学資格で、16〜18歳(Year 12–13)の2年間で通常3〜4科目を深く学びます。成績はA*〜Eで評価され、英国大学の合否は主にA-Levelの成績(または予測成績)で決まります。科目を絞って専門的に学ぶ点が、幅広く学ぶIB DPとの大きな違いで、志望する大学・国によって向き不向きが分かれます。

AS・A2

A-Level課程の前半・後半を指す呼び方。1年目修了時の資格がAS Level、2年目まで修了して完全なA-Levelとなり、その2年目をA2と呼びます。英国本国では制度改革によりASの位置づけが変わりましたが、国際試験(CAIE)ではAS→A2と段階的に受験する方式が広く使われています。学校説明会で「AS成績」という言葉が出たら、A-Level1年目の成績のことです。

Sixth Form(シックスフォーム)

英国系の学校でYear 12–13(16〜18歳)の最終2学年を指す伝統的な呼称。A-LevelやIB DPに取り組む大学進学準備期間で、制服や校則が緩和されるなど、下級生と区別された扱いを受けることが多い段階です。「Sixth Form College」のように、この2学年だけを提供する教育機関もあります。

Cambridge(CAIE/ケンブリッジ国際)

ケンブリッジ大学系の国際試験・カリキュラム提供団体(Cambridge Assessment International Education、現在はCambridge Internationalとも表記)。Cambridge Primary(初等)→ Lower Secondary(前期中等)→ IGCSE → AS/A-Levelと、3歳から19歳まで一貫した体系(幼児向けCambridge Early Yearsを含む)を持ちます。「ケンブリッジ式」を掲げる学校は、この体系のいずれかの段階を採用しています。

IPC(International Primary Curriculum/国際初等カリキュラム)

5〜11歳向けの国際初等カリキュラム。テーマ(ユニット)を軸に複数教科を横断して学ぶ設計で、英国発の国際カリキュラム団体が提供しています。幼児向けのIEYC(International Early Years Curriculum)、中等向けのIMYCという姉妹カリキュラムもあります。IBやケンブリッジ式と並ぶ「第三の選択肢」として、小規模校やプリスクールで採用例が見られます。

EYFS(Early Years Foundation Stage)

英国の0〜5歳向け幼児教育の枠組み。遊びを通じた学びを軸に、コミュニケーション、身体、情緒、リテラシーなど7領域の発達目標を定めています。ブリティッシュ系インターのNurseryやReceptionは、多くがこのEYFSに沿って運営されており、「EYFS準拠」の表記は英国式の幼児教育を行っているという意味です。

アメリカ式カリキュラム(American Curriculum)

米国の学年構成(K〜Grade 12)と教育内容に沿ったカリキュラム。全米共通の国定課程はなく、Common Core等の基準を参考に各校が編成します。高校段階ではGPA(成績平均)とAP科目、SATなどを組み合わせて米国大学に出願するのが典型です。日本のインターでは、米国式の学年名を使いながらIBを採用する学校も多く、学年名と教育内容は別の要素として確認してください。

英国式カリキュラム(British Curriculum/English National Curriculum)

イングランドのナショナルカリキュラムに基づく教育課程。学年はYear 1〜13で数え、Key Stageという段階区分で学習内容が定められ、IGCSE・A-Levelという外部試験に接続します。米国式より学年の開始が1年早く(5歳でYear 1)、同じ年齢でも学年名が異なる点が、日本の保護者が最初につまずきやすいポイントです。

Key Stage(キーステージ)

英国式カリキュラムの学習段階区分。KS1(Year 1–2)、KS2(Year 3–6)、KS3(Year 7–9)、KS4(Year 10–11、IGCSE期)、KS5(Sixth Form)に分かれ、段階ごとに到達目標が設定されます。学校案内で「KS2の児童」とあればYear 3〜6、つまり概ね7〜11歳を指します。

モンテッソーリ教育(Montessori Education)

イタリアの医師マリア・モンテッソーリが確立した教育法。異年齢混合クラスと、子どもが自分で教具・活動を選ぶ「お仕事」の時間を特徴とし、特に3〜6歳の縦割りクラス(Casa/Primary)が知られています。3年間を一つのサイクルと捉えるため、途中年齢からの入園より3歳からの就園を勧める園が多く、例えば清泉インターナショナルスクールは3歳からの3年間就園を推奨する方針を公表しています(2026年8月確認)。

AMI(Association Montessori Internationale/国際モンテッソーリ協会)

マリア・モンテッソーリ自身が1929年に設立した、モンテッソーリ教育の国際団体。教師養成資格(AMIディプロマ)の発行や学校の質の認証を行い、モンテッソーリ系団体の中でも本流とされます。学校選びでは「教師がAMIなど公式団体の資格を持つか」が、モンテッソーリを名乗る園の質を見分ける手がかりの一つになります。

IMC(International Montessori Council)

米国のモンテッソーリ財団(The Montessori Foundation)系の国際団体で、モンテッソーリ校の認定(accreditation)や教師支援を行います。AMIとは別系統の団体です。東京では、Montessori School of Tokyo(MST)がIMC認定校であることを公表しています(2026年8月確認)。「モンテッソーリ」は商標で保護されていない名称のため、こうした第三者認定の有無が判断材料になります。

探究型学習(Inquiry-based Learning)

教師が知識を一方的に教えるのではなく、子ども自身の問いを出発点に、調べる・試す・話し合う過程を通じて学ぶ教育手法。IB(特にPYP)の中核であり、多くのインターが授業の基本方針に掲げています。日本の従来型授業に慣れた保護者には「遊んでいるだけに見える」こともありますが、観察・記録に基づく評価が組み込まれた体系的な手法です。

AP(Advanced Placement)

米国のCollege Boardが提供する、高校生向けの大学レベル科目・試験制度。各科目の試験は5点満点で採点され、良い成績は米国大学の出願で学力の証明となり、入学後の単位認定に使える場合もあります。米国式カリキュラムの高校で「AP◯科目提供」という表記は、その学校の学力上位層向けの選択肢の厚みを示す指標です。

SAT

米国College Boardが実施する大学出願用の標準テスト。現在はデジタル形式で、Reading & WritingとMathの2セクション、1600点満点です。米国大学出願で広く使われるほか、日本の大学の帰国生・国際系入試で提出を求められることもあります。類似のテストにACTがあります。高校段階(Grade 11前後)で複数回受験するのが一般的です。

2. 学年・学校構成

Kindergarten(米)とYear 1(英)の対応

同じ5〜6歳の学年を、米国式では「Kindergarten(K)」、英国式では「Year 1」と呼びます。英国式は学年の数え始めが1年早いため、以後もずっと「UKのYear=USのGrade+1」の関係が続きます(例:Year 2=Grade 1)。学校名や願書の学年欄はこの流儀の違いをそのまま反映するので、学年名ではなくお子さまの生年月日で判断するのが確実です。なお女子校でも幼稚園段階に限って男子を受け入れる例があり、聖心インターナショナルスクール(ISSH)はKindergartenのみ男子を受け入れると公表しています(2026年8月確認)。

学年対応表(年齢 × 米Grade × 英Year × 日本の学年)

下表は9月始業の学校を想定した対応の目安です(年齢は「9月1日時点の満年齢」)。日本の学年は4月2日基準のため約半年ずれて重なります。実際の学年配置は各校の基準日で決まるので、必ず学校ごとに確認してください。

年齢(9/1時点) 英国式(Year) 米国式(Grade) 日本の学年(目安)
3歳 Nursery Pre-K(3歳児) 年少
4歳 Reception Pre-K(4歳児) 年中
5歳 Year 1 Kindergarten(K) 年長
6歳 Year 2 Grade 1 小学1年
7歳 Year 3 Grade 2 小学2年
8歳 Year 4 Grade 3 小学3年
9歳 Year 5 Grade 4 小学4年
10歳 Year 6 Grade 5 小学5年
11歳 Year 7 Grade 6 小学6年
12歳 Year 8 Grade 7 中学1年
13歳 Year 9 Grade 8 中学2年
14歳 Year 10 Grade 9 中学3年
15歳 Year 11 Grade 10 高校1年
16歳 Year 12(Sixth Form) Grade 11 高校2年
17歳 Year 13(Sixth Form) Grade 12 高校3年

Nursery(ナーサリー)

英国式で3〜4歳児の学年・クラスを指す呼称。保育施設全般(保育園)の意味で使われることもあり、文脈によって指すものが異なります。ブリティッシュ系インターの「Nursery」は学校の最年少学年で、EYFSに沿った遊び中心の教育を行います。入園時にオムツが外れていることを条件にする園としない園があるなど、受け入れ要件は学校差が大きい段階です。

Reception(レセプション)

英国式で4〜5歳児の学年。義務教育(Year 1)の前年にあたり、日本の年中〜年長に相当します。「受付」の意味ではなく学年名なので注意してください。この学年から本格的にフォニックス(文字と音の学習)が始まる学校が多く、英国式インターへの入学を考える家庭にとって重要な入り口の学年です。

Pre-Prep(プレプレップ)

英国の私立校の伝統で、Prep School(後述)の前段階、概ね3〜7歳(Nursery〜Year 2)の部門を指す呼称。「準備校の準備段階」という意味です。日本のブリティッシュ系インターでも、幼児〜低学年部門をPre-Prepと呼ぶことがあります。学校により対象年齢の区切りが異なるため、資料では必ず対応する年齢を確認してください。

Prep School(プレップスクール/準備校)

英国で、私立中等教育校への進学「準備」をする小学校段階(伝統的には7〜13歳)の学校を指す言葉。日本のインターでは、学年名に「Prep 1」「Prep 2」のようにPrepを冠する学校もあります。同じ「Prep+数字」でも学校によって対象年齢が異なる場合があるため、学年名だけで他校と比較せず、生年月日ベースで対応学年を確認することが大切です。

K1〜K5表記

幼児部門の学年を「K+数字」で表す方式。ただし定義は学校ごとにばらばらで、K1を3歳児とする学校もあれば、数字が年齢を表す学校(K3=3歳児)もあります。さらに学校独自の名称もあり、例えばセント・メリーズ・インターナショナルスクールは5歳児の学年を「RP(Readiness Program)」と呼びます(2026年8月確認)。パンフレットのK表記は必ず「何歳児の学年か」とセットで読み替えてください。

ELC(Early Learning Center/アーリーラーニングセンター)

学校併設の幼児教育部門の一般的な呼び名。3〜5歳児を対象とし、小学部と同じキャンパス内または別棟で運営されることが多い形態です。ELCからの内部進学が小学部入学の主要ルートになっている学校もあり、その場合は外部からのG1入学枠が限られることがあります。呼称はELCのほかEarly Years、Kindergarten、Preschoolなど学校により様々です。

Lower School・Upper School

学校内部の部門分けの呼称で、Lower School(下級部門)・Middle School・Upper School(上級部門)のように使います。どの学年で区切るかは学校ごとに異なり、米国式のElementary/Middle/Highと一致するとは限りません。学校案内の「Lower School Admissions」等の表記は、その学校独自の区切りを前提としているため、対象学年を必ず確認してください。

Elementary・Middle・High School

米国式の学校区分。典型的にはElementary(K〜G5)、Middle(G6〜8)、High(G9〜12)ですが、学校によりG6をElementaryに含めるなど区切りは前後します。日本の小・中・高(6-3-3制)とは区切りの位置が異なるため、「中学から入れたい」という希望は、志望校の区分では何年生にあたるかを先に確認する必要があります。

基準日(Cut-off Date/カットオフ)

「何月何日時点で満◯歳か」で所属学年を決める基準の日付。日本の学校は4月2日基準ですが、インターは学校ごとに基準日が異なり、同じ誕生日の子でも学校によって学年が変わります。実例として、K. International School Tokyo(KIST)は7月31日、カナディアン・インターナショナルスクール東京(CIS)は12月31日を基準日として公表しており(2026年8月確認)、その間に様々な基準日の学校が分布します。さらにローラス インターナショナルスクールの幼稚部のように日本式の4月始まりの年度で運営する学校もあります(2026年8月確認)。志望校ごとに生年月日から学年を判定するのが確実です。

早生まれとの関係

日本で「早生まれ」(1月1日〜4月1日生まれ)と呼ばれる子は、9月始業・夏基準日のインターでは学年の真ん中あたりの月齢になり、「学年で一番幼い」立場ではなくなります。逆に、日本では学年で大きい方だった夏生まれの子が、インターでは最年少側になることもあります。基準日が変わると学年内での相対的な月齢も変わります。

学年配置(Year Placement/Grade Placement)

入学時にどの学年に所属させるかの決定のこと。原則は基準日と生年月日で機械的に決まり、「1学年下げて入れたい(英語のため)」といった希望が通るかは学校の方針次第です。年齢基準の学年以外への配置(out-of-year placement)を認めないと明言する学校もあります。編入の場合は、前の学校の学年と受け入れ校の基準がずれることもあり、個別確認が必要です。

3. 入試・出願

Rolling Admissions(ローリング・アドミッション/通年出願)

出願締切を設けず、年間を通じて願書を受け付け、席がある限り随時審査・合否決定する方式。日本のインターの多くがこの方式です。出願はいつでも可能ですが、定員に達した学年は年度途中でも受付を終了します。空席状況は学年・年度により大きく変動します。

出願ラウンド制(Application Rounds)

出願期間を年数回の「ラウンド」に区切り、ラウンドごとに審査・合否発表を行う方式。第1ラウンドほど席に余裕があるのが一般的です。通年出願(rolling)と組み合わせて、主要な合否発表時期だけラウンドとして設定する学校もあります。募集要項に「Round 1締切」等の記載があれば、この方式と考えてください。

Priority Application Period(優先出願期間)

一般出願に先立ち、在校生のきょうだい、卒業生の子、系列園からの内部進学者など、優先資格のある家庭だけが出願できる期間。この期間で席の多くが埋まる学校では、一般枠の実質的な競争率が見た目より高くなります。募集要項の「priority」「internal」などの語に注目し、自分の家庭がどの枠に該当するかを最初に確認してください。

Readiness Test(レディネステスト/就学準備度検査)

幼児〜低学年の入学審査で、学習の「準備が整っているか」を見る検査の総称。文字や数の知識そのものより、指示の理解、着席・集中、鉛筆の持ち方、集団での振る舞いといった就学準備度を見ます。学校により名称は様々で、「スクリーニング」「エントリーアセスメント」等と呼ばれることもあります。対策は詰め込みではなく、生活習慣と英語での指示理解に慣れることが中心になります。

Assessment(アセスメント/考査)

入学審査で行われる評価全般。幼児は遊びベースの観察、小学生以上は英語・算数の学力確認や標準テストが中心になります。標準化された認知能力テストを使う学校もあり、例えばマルバーン・カレッジ東京はPrep 4以上の出願者にCAT4を使用しています(2026年8月確認)。何をどの形式で行うかは学校・学年で大きく異なるため、募集要項の「Assessment」欄を最初に確認してください。

Observation・Play Session(行動観察/プレイセッション)

幼児の審査で最も一般的な形式。数人のグループで遊びや簡単な活動をする様子を先生が観察し、指示の理解、友達との関わり、切り替え、親と離れられるか等を見ます。ペーパーテストではないため「対策」の余地が少ないと思われがちですが、初めての場所・英語環境・親と離れる経験に慣れているかどうかは当日の姿に表れます。

Family Interview(ファミリーインタビュー/親子面接)

子どもだけでなく保護者も対象とする面接。教育方針への理解、家庭のサポート体制、学校コミュニティへの関わり方などが問われ、多くの学校が保護者(少なくとも一方)の英語でのコミュニケーション力を重視します。子どもの出来と同じくらい「家庭と学校の相性」を見る場であり、志望理由を親自身の言葉で語れる準備が大切です。

Teacher Recommendation(推薦状)

現在通っている園・学校の先生が記入する所見書。多くの場合、保護者を介さず先生から学校へ直接送付される機密書類(confidential)で、家庭は内容を見られません。園の先生に書式を渡して依頼する段取りが必要なため、出願準備の中でも時間がかかりやすい項目です。依頼は締切から十分に余裕をもって行ってください。

School Records・Transcript(在籍記録・成績証明書)

過去1〜2年分の通知表・成績表・在籍証明などの記録。日本の園・学校からの転入では、書類の英訳を求められることが一般的です。幼児の場合は成績の代わりに園での様子を記す書式が使われることもあります。学期途中の編入では最新学期の記録も追加で求められるため、原本の保管と翻訳の段取りに時間を見込む必要があります。

Waitlist(ウェイトリスト/入学待機リスト)

定員が埋まっている学年への合格水準の出願者を、空席待ちとして登録するリスト。順位が公表されないことが多く、繰り上げの時期も欠員次第です。「waitlist=不合格」ではなく、年度途中の転出で突然声がかかることもあります。複数校への出願で選択肢を確保する家庭が多く、入学意思の伝え方は学校により扱いが異なります。

Sibling Priority(兄弟姉妹優先)

在校生のきょうだいの出願を優先的に扱う方針。優先出願期間の利用、審査での考慮、ウェイトリストでの優先など、扱いの強さは学校によって異なります。「優先」であって「自動合格」ではない点に注意が必要です。第一子の学校選びが、下の子の選択肢にも影響するという意味で、複数のお子さまがいる家庭には重要な確認項目です。

出願・入学にかかる費目(Application Fee/Registration Fee/Development Fee/Capital Levy)

Application Fee(出願料)は出願時に払う審査料で原則返金されません。Registration Fee(入学登録料)は合格後、席を確保するために払う入学金に相当する費用です。Development Fee・Capital Levy(施設拡充費・建設協力金)は校舎等の設備投資に充てる費用で、入学時一括の学校と毎年徴収の学校があります。このほか年間授業料、バス代、給食費等が加わり、費目構成は学校ごとに大きく異なるため、総額は必ず各校の最新の料金表で確認してください。

補欠と辞退(Deferral・Withdrawal)

合格後に入学を辞退する場合、支払い済みの入学登録料等は返金されない契約が一般的です。複数校に合格した場合、返金規定と回答期限を見比べて意思決定する必要があります。また入学を翌年度に延期(deferral)できるかは学校次第で、認められても席の保証条件が付くことがあります。辞退の連絡は早いほどウェイトリストの家庭に席が回るため、辞退の連絡は速やかに行うのが通例です。

学期途中入学(Mid-year Entry/編入)

学年度の途中で入学すること。海外からの帰任・転勤家庭を多く受け入れるインターでは一般的で、通年出願の学校なら欠員がある限り年度途中でも審査してもらえます。ただし人気学年は空きがないことも多く、ウェイトリスト登録からのスタートになる場合もあります。日本の学校からの編入では、成績書類の英訳や学年配置の確認など、準備項目が新年度入学より増える傾向があります。

国籍・言語要件(Nationality / Language Requirements)

一部のインターは、外国籍であること、または日本国籍の場合は海外・英語環境での就学経験があることを出願条件にしています。学校の国際的な構成を保つための方針で、要件の有無・厳しさは学校ごとに大きく異なります。日本人家庭・日本在住の家庭は、志望校の募集要項でこの条件の有無を最初に確認することをおすすめします。条件は改定されることがあるため、必ず最新の公式情報で確認してください。

Open Day・School Tour(学校見学会)

学校が開催する見学イベント。全体説明会型のOpen Day(Open House)と、少人数で校内を回るSchool Tourがあり、出願前の参加を必須または強く推奨する学校もあります。予約枠が学期はじめに埋まりやすいため、志望校が固まる前の早い段階から予約を入れておくと、出願スケジュール全体に余裕が生まれます。

4. 英語サポート・言語

EAL・ESL・ELL — 3つの違い

いずれも「英語を母語としない児童生徒への英語サポート」に関わる用語です。EAL(English as an Additional Language)は英国系・国際校で主流の呼称で、英語を「追加の言語」と捉えます。ESL(English as a Second Language)は従来からある呼称、ELL(English Language Learner)は米国系で使われる「学習者」を指す言葉です。実際のプログラム名は学校ごとに独自で、ELS(English Language Support)、ELA(English Language Acquisition)などの校内名称も見られます。名称より「どの学年まで・どんな形式で支援があるか」を確認することが大切です。

ELA表記の注意(English Language Arts との混同)

学校資料の「ELA」には2つの意味があります。米国式カリキュラムの教科名English Language Arts(母語話者向けの「英語=国語」の授業)と、一部の学校がEALプログラムの名称に使うEnglish Language Acquisition(英語習得支援)です。時間割にELAとあれば通常は前者の教科名を指します。文脈でどちらかを見分け、不明な場合は学校に確認してください。

Push-in・Pull-out(プッシュイン/プルアウト)

EAL支援の2つの提供形式。Push-inは支援の先生が通常クラスに入り、授業の中でサポートする形式。Pull-outは対象の子どもをクラスから抜き出し、別室で少人数の英語指導を行う形式です。低学年はpush-in中心、英語力の初期段階はpull-out併用など、学校・学年・レベルにより組み合わせが変わります。見学時に「わが子の英語力ならどちらの形式になるか」を聞くと、入学後の姿を具体的に想像できます。

Co-teaching(コ・ティーチング/協働授業)

担任とEAL専門教員など、2人の教員が同じ教室で協働して授業を行う指導形態。英語支援が必要な子どもを取り出さず、全員が同じ学習内容にアクセスできるようにする狙いがあります。push-inをより体系化した形と考えると分かりやすく、EAL支援に力を入れる学校の説明でよく登場する用語です。

イマージョン教育(Immersion)

教科の学習を目標言語「で」行うことで言語を習得させる教育法。英語イマージョンなら、算数も理科も英語で学びます。インターの教育は本質的に英語イマージョンですが、日本では「英語イマージョン」を掲げる日本の学校(一条校)もあり、両者は制度上の位置づけが異なります。半日ずつ2言語で学ぶ形は「デュアルイマージョン」等と呼ばれます。

バイリンガル教育(Bilingual Education)

2つの言語の両方で学力と読み書き能力(バイリテラシー)を育てることを目指す教育。「英語ができる」だけでなく「日本語でも学年相当の読み書きができる」状態を目指すかどうかが学校により大きく異なります。インター選びでは、日本語の授業時間数と内容(国語型か外国語型か)を確認すると、その学校が日本語教育をどう位置づけているかが分かります。

JSL・JAL(Japanese as a Second / Additional Language)

インターの日本語授業のうち、日本語を母語としない児童生徒向けのクラス区分。母語話者向けの上級・国語型クラスと、外国語として学ぶJSL/JALクラスにコース分けする学校が多くあります。日本人家庭の子は通常母語話者クラスに入りますが、海外生活が長い場合はJSL側からのスタートになることもあり、クラス分けの基準は学校ごとに異なります。

国語(Kokugo)— インターでの意味

インターの文脈で「Kokugo」といえば、日本の国語科に準じた母語話者向けの日本語授業を指します。文部科学省検定教科書を使い、日本の学校と同じ漢字進度で進める学校もあれば、独自教材の学校もあります。将来日本の中学・高校を受験する可能性がある家庭は、志望校の日本語授業が「国語型」か「外国語としての日本語型」かを必ず確認してください。

母語・継承語(Mother Tongue / Heritage Language)

家庭で受け継がれる言語のこと。英語環境で学ぶ子どもにとって、日本語(または他の家庭内言語)の読み書きは放っておくと年齢相応に伸びないことが知られており、多くのインターが母語保持の重要性を保護者に伝えています。学校の授業だけで母語の読み書きが完成することは少なく、家庭学習や補習校・家庭教師の併用が現実的な選択肢になります。

WIDA・MODEL

WIDAは米国発の英語学習者支援の枠組み・団体で、英語力を6段階のレベルで記述する基準が国際校でも広く使われています。WIDA MODEL(Measure of Developing English Language)はその測定テストで、入学審査や入学後のEALレベル判定に使う学校があります。結果は合否だけでなく「どの程度の英語支援が必要か」の判断材料になります。

MAP(Measures of Academic Progress)

米国NWEA社のオンライン学力テスト(MAP Growth)。読解・算数などを子どもの解答に応じて難易度が変わる適応型形式で測り、学年をまたいで成長を追えるRITスコアで結果が出ます。多くのインターが年数回の定点測定に使うほか、編入時の学力確認に使う学校もあります。合否のためだけでなく在学中ずっと付き合うテストです。

CAT4(Cognitive Abilities Test 4th Edition)

英国GL Assessment社の認知能力テスト。言語・非言語(図形)・数量・空間の4領域で「考える力」を測るもので、英語の知識量そのものではなく学習の潜在力を見る設計です。英国系インターの入学審査で広く使われ、東京ではマルバーン・カレッジ東京がPrep 4以上の出願者にCAT4を使用しています(2026年8月確認)。対策は問題形式への慣れが中心で、詰め込み学習にはなじまないテストです。

5. 認定・加盟団体

Accreditation(認定)とは何か・なぜ重要か

第三者機関が学校の運営・教育・安全の質を継続的に審査し、基準を満たすと認める制度。インターは日本の学習指導要領の枠外にあるため、質の担保はこの国際認定が事実上の役割を果たします。実務上も重要で、文部科学省は指定する国際的評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBIS)の認定校で12年の課程を修了した者に日本の大学入学資格を認めています。志望校がどの団体の認定を受けているかは、学校選びの基本チェック項目です。

CIS(Council of International Schools)

国際学校の認定・支援を行う世界的な団体(本部オランダ)。厳格な自己評価と訪問審査を経て認定され、日本の主要インターの多くが加盟・認定を受けています。文部科学省が大学入学資格の関係で指定する評価団体の一つでもあります。なお、東京の「CIS」ことカナディアン・インターナショナルスクール東京とは別物です。同校はカナダ・プリンスエドワードアイランド(PEI)州の認定を受けたカナダ式カリキュラム校で、略称が同じなので文脈で区別してください。

WASC(Western Association of Schools and Colleges)

米国西部を管轄する地域認定団体(学校部門はACS WASC)。米国系カリキュラムのインターが受ける認定として最も一般的で、日本のインターでも広く見られます。文部科学省指定の評価団体の一つで、WASC認定校の12年課程修了は日本の大学入学資格につながります。CISとWASCの共同認定(joint accreditation)を受ける学校も多くあります。

NEASC(New England Association of Schools and Colleges)

米国ニューイングランド地方を本拠とする地域認定団体。国際校向けの認定プロトコル(ACE Learning)を持ち、アジアのインターにも認定校があります。WASCと同様、文部科学省指定の評価団体の一つです。米国系の認定団体はほかにCognia(旧AdvancED)があり、いずれも指定リストに含まれます。

COBIS(Council of British International Schools)

世界のブリティッシュスクールが加盟する英国系団体。独自の認定制度「COBIS Accreditation and Compliance」(英国の質保証機関QAAによる外部検証を受けた審査)を運営し、審査で特定分野の卓越性を示した学校にはBeacon Status(ビーコンステータス)を付与します。東京では、フェニックスハウス・インターナショナルスクールがSafeguarding and Student Welfare分野でCOBISのBeacon Statusを取得しています。文部科学省指定の評価団体にも加わっています。

出典: COBIS — Accreditation(2026-08確認)

FOBISIA(Federation of British International Schools in Asia)

アジアのブリティッシュ系インターナショナルスクールの連盟。加盟校の間でスポーツ大会(FOBISIA Games)、音楽・アートイベント、教員研修などの交流を行います。認定団体ではなく加盟団体であり、FOBISIA加盟は「アジアの英国系スクールのネットワークに属している」ことを意味します。子どもにとっては国際大会・交流行事の機会という形で恩恵があります。

IAPS(Independent Association of Prep Schools)

英国のプレップスクール(私立小学校段階)の校長らによる伝統ある団体。加盟は学校の質の一定の証とされ、海外のブリティッシュ系プレップスクールも加盟できます。英国の名門中等教育校への進学準備という文脈で語られることが多くあります。

JCIS(Japan Council of International Schools)

日本国内の主要インターナショナルスクールが加盟する国内団体。加盟校同士のスポーツ・文化交流や情報共有を行っています。歴史ある学校が中心のため、JCIS加盟は日本のインター業界内での一定の実績の目安と見られることがありますが、非加盟でも優れた学校はあります。あくまで加盟団体であり、認定(accreditation)とは異なります。

EARCOS(East Asia Regional Council of Schools)

東アジア地域のインターナショナルスクールが加盟する地域団体。教員・管理職向けの研修や大会、生徒の交流イベントを運営します。米国系インターの多くが加盟しており、学校紹介の「memberships」欄によく登場します。これも認定団体ではなく、専門性向上と交流のためのネットワークです。

ACSI(Association of Christian Schools International)

キリスト教主義学校の国際団体で、加盟支援に加えて学校認定も行います。文部科学省が大学入学資格の関係で指定する評価団体の一つです。ミッション系のインターの紹介文で見かける名称で、ACSIとWASCの両方の認定を持つ学校もあります。宗教教育の内容・程度は学校により幅があるため、見学時に直接確認できます。

認定(Accreditation)と加盟(Membership)の違い

「認定」は第三者による審査を経て質を保証されること、「加盟」は団体の会員であることを指し、重みが異なります。学校サイトのロゴの並びには両方が混ざっていることが多く、例えばCIS・WASC・COBISのロゴは認定(審査あり)、FOBISIA・JCIS・EARCOSのロゴは加盟(ネットワーク参加)を表すのが通常です。ロゴの数ではなく、「どの団体の認定を、いつ受けたか」を確認してください。

6. 日本の制度との関係

文部科学省の公表資料に基づく(2026年8月確認): 文部科学省 — 外国人の子どもの就学文部科学省 — 大学入学資格について

各種学校(かくしゅがっこう)

学校教育法第134条に基づき、都道府県知事の認可を受けた教育施設の法的区分。日本の多くのインターナショナルスクールはこの「各種学校」として認可されています。一条校(後述)とは異なるため、教育課程は日本の学習指導要領に縛られず、独自のカリキュラムで運営できます。一方で、卒業が日本の学校の卒業資格と自動的に同じ扱いになるわけではない点に注意が必要です。

一条校(いちじょうこう)

学校教育法第1条に定められた学校(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学など)の通称。日本の学習指導要領に基づく正規の学校で、就学義務はこの一条校(小・中学校等)への就学で履行されます。インターナショナルスクールの大半は一条校ではありませんが、ごく少数、一条校でありながら英語イマージョンやIB教育を行う学校も存在し、その場合は制度上の扱いが大きく異なります。

学校法人(がっこうほうじん)

私立学校を設置・運営するための法人格。一条校を運営するのは学校法人、各種学校の場合は準学校法人が設置者になることが多く、株式会社など会社立の教育施設もあります。運営主体の法人格は、税制上の扱いや行政の監督の度合いに関わります。保護者にとっては、学校の継続性・安定性を考える際の参考情報の一つです。

就学義務(しゅうがくぎむ)— インター通学との関係

学校教育法により、日本国籍の子の保護者は、満6歳から15歳までの子を小学校・中学校等(一条校)に就学させる義務を負います。インターナショナルスクールの多くは一条校ではないため、日本国籍の子がインターに通うことは、制度上は原則として就学義務の履行とは認められません。実際の取り扱い(就学状況の確認や指導の程度)は市区町村の教育委員会によって異なるため、義務教育年齢のお子さまをインターに通わせる場合は、お住まいの自治体に事前に確認することを強くおすすめします。なお、外国籍のみの子には就学義務はなく、インターへの就学も制度上の問題はありません(文部科学省公表資料、2026年8月確認)。

大学入学資格 — インター卒業と日本の大学

インター卒業者が日本の大学を受験するための資格の話。文部科学省は、指定する国際的評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBIS)の認定校で12年の課程を修了した者や、国際バカロレア(IB DP)等の資格保有者に大学入学資格を認めています(文部科学省公表資料、2026年8月確認)。志望校の認定状況がここに関わるため、将来日本の大学進学の可能性を残したい家庭は、学校の認定団体を必ず確認してください。該当しない場合も高等学校卒業程度認定試験という経路があります。

帰国子女(きこくしじょ/帰国生)

保護者の海外勤務等に伴い海外で生活し帰国した子どもの通称。日本の私立・国立校の多くに「帰国生入試」枠がありますが、その資格要件(海外在住年数、帰国後の年数など)は学校ごとに定義が異なります。重要なのは、国内インターへの在籍のみでは帰国生枠の対象にならない学校が多いことです。将来の日本の学校への接続を考えるなら、志望校の帰国生要件を早めに確認しておく必要があります。

認可・無認可

「認可」は都道府県から各種学校等としての認可を受けていること、「無認可」はそうした認可を受けずに運営していること(会社立プリスクールなど)を指します。無認可=低品質ではなく、国際認定(CIS・WASC等)で質を担保する学校も多くあります。ただし法的位置づけ、補助・無償化の対象可否、卒業の扱いなどに違いが出るため、「日本の制度上どういう施設なのか」は入学前に確認したい項目です。

幼児教育・保育の無償化との関係

3〜5歳児の幼児教育・保育の無償化は、施設の法的位置づけによって適用が分かれます。認可外保育施設として都道府県に届出をしている施設(会社立プリスクール等)では、保育の必要性の認定を受けた家庭が月額上限までの利用料補助の対象になり得ます。一方、各種学校として認可されたインターナショナルスクールの幼児部は、児童福祉法上の認可外保育施設に当たらないため原則として無償化の対象外とされています。適用の可否・手続きは施設と自治体の両方への確認が必須です。

7. 学校生活

CCA・ASA(放課後活動の呼び方いろいろ)

放課後・課外活動の呼称は学校により様々で、CCA(Co-Curricular Activities)、ASA(After School Activities)、ECA(Extra-Curricular Activities)などが使われます。スポーツ、音楽、アート、STEM系クラブなどを学期ごとに選択する形式が一般的で、無料のものと外部業者による有料プログラムが混在します。習い事をどこまで学校内で完結できるかは、送迎負担に直結する現実的なチェックポイントです。

After Care・Extended Day(学童に相当する預かり)

正課終了後、夕方まで子どもを預かる制度。日本の学童保育に相当し、After School Care、Extended Dayなどと呼ばれます。共働き家庭には重要な仕組みですが、提供の有無・終了時刻・料金・長期休暇中の対応は学校差が非常に大きい項目です。特に幼児部は正課の終了が早いため、預かりの詳細は学校見学の際に必ず確認したいポイントです。

House System(ハウス制)

全校児童生徒を学年横断の数グループ(ハウス)に分け、スポーツ大会や行事でハウス対抗のポイントを競う英国発の伝統的な仕組み。異年齢の縦のつながりを作り、学校への帰属意識を育てる目的があります。入学するとハウスに割り当てられ、ハウスカラーのTシャツで運動会に出る、といった形で子どもの学校生活に登場します。

Safeguarding(セーフガーディング/児童保護)

子どもを虐待・いじめ・不適切な扱いから守るための、学校の方針・体制・研修の総称。英国系の教育界で特に体系化されており、採用時の経歴確認、通報体制、指定責任者(DSL)の設置などが含まれます。認定審査でも重視される分野で、東京ではフェニックスハウス・インターナショナルスクールがSafeguarding and Student Welfare分野でCOBISのBeacon Statusを取得している例があります。学校選びでは方針の公開状況が体制の成熟度の目安になります。

Term・Semester・Trimester(学期制の違い)

学年度の区切り方の呼称。英国式は3学期制で各学期をTermと呼び、学期中間にHalf Termという1週間前後の休みが入ります。米国式は2学期制(Semester)が基本で、3分割する場合はTrimesterと呼びます。多くのインターは8〜9月始業・6月修了で、日本の学校と年度の切れ目が違うため、転入時期の計画ではこのずれを前提に考える必要があります。

Summer School・Summer Programme(サマースクール)

夏休み期間に開講される短期プログラム。在校生の学習継続だけでなく、外部の子ども向けに開放される学校も多く、入学前にその学校の雰囲気と英語環境を体験する機会として活用できます。テーマはEAL集中、STEM、スポーツ、アートなど様々です。定員制のプログラムは春の時点で満席になる学校もあるため、募集開始時期は各校サイトで確認してください。

PTA・PSG(保護者会)

保護者組織の呼称。PTA(Parent Teacher Association)のほか、PSG(Parent Support Group)、PTSA(教職員・生徒も含む)など学校により名称が異なります。バザーやインターナショナルフェアなどの行事運営、新入生家庭の歓迎などを担い、日本の学校のPTAより行事ボランティア色が強い傾向があります。参加の度合いは任意の学校が多くなっています。

School Bus(スクールバスの一般的な仕組み)

多くのインターが有料のスクールバスを運行しています。自宅前まで来るドア・ツー・ドア方式と、決まったバス停で乗降するストップ方式があり、ルートは在籍家庭の分布に応じて年度ごとに見直されるのが一般的です。バス代は授業料と別建てで、自宅がルート外だと利用できないこともあります。通学時間は子どもの毎日の負担に直結するため、出願前に自宅からの所要時間を学校に確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. EALとESLの違いは?

どちらも英語を母語としない子どもへの英語サポートを指しますが、EAL(English as an Additional Language)は英語を「追加の言語」と捉える現在主流の呼称、ESL(English as a Second Language)は従来からの呼称です。米国系ではELL(English Language Learner)という言い方も使われます。実際のプログラム名は学校ごとに異なるため、名称よりも「どの学年まで、週何回、どんな形式(push-in/pull-out)で支援があるか」を確認することが大切です。

Q2. アメリカ式のGrade 1は、イギリス式では何Yearにあたりますか?

米国式Grade 1(6〜7歳)は英国式ではYear 2にあたります。英国式は5歳でYear 1が始まるため、常に「Year=Grade+1」の関係です。学校によっては「Prep 2」など独自の学年名を使う場合もあるため、学年名で比較せず、お子さまの生年月日と各校の基準日から所属学年を判定するのが確実です。詳しくは本ページの学年対応表をご覧ください。

Q3. 日本国籍の子どもがインターナショナルスクールに通うと、就学義務はどうなりますか?

日本国籍の子の保護者には、小・中学校等(一条校)に就学させる義務があり、一条校でないインターへの通学は制度上、原則として就学義務の履行とは認められません。ただし実際の取り扱いは市区町村の教育委員会により異なります。義務教育年齢での入学を検討する場合は、必ずお住まいの自治体に事前に確認してください。外国籍のみのお子さまには就学義務はありません。

Q4. IB認定校(IB World School)なら、学校としての「認定」も受けているということですか?

いいえ、別の仕組みです。IB World Schoolは、IBプログラムの実施をIBOに認められた(authorized)ことを意味し、学校運営全体の質を第三者が審査する認定(accreditation、CIS・WASCなど)とは異なります。両方を持つ学校が多い一方、片方だけの学校もあります。日本の大学入学資格に関わるのは文部科学省指定団体(WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS)の認定、またはIB DP等の資格取得です。

Q5. 出願の「基準日(カットオフ)」とは何ですか?学校によって違いますか?

基準日は「何月何日時点の年齢で学年を決めるか」の日付で、学校ごとに大きく異なります。例えば東京では、KISTが7月31日、カナディアン・インターナショナルスクール東京が12月31日を基準日として公表しており(2026年8月確認)、同じ誕生日のお子さまでも学校によって所属学年が変わります。日本式の4月始まりの年度で幼稚部を運営する学校(ローラスなど)もあります(2026年8月確認)。志望校ごとに、生年月日から所属学年を確認することをおすすめします。

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